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2018 1/14 鉾岳大滝(試登)

※2月7日に鉾岳大滝を完登しました【2018 2/7 鉾岳大滝 初登「蒼い幻」

参加者 シロクマ改、木下、山本

エリア 宮崎県 雌鉾岳

本来この山行では、だき山の神楽ルンゼに行く予定だった。宇土内谷の氷結具合が今シーズンは非常に良いと事前情報が有ったので、宇土内谷から近いだき山のアイスエリアの氷結も良いはずだと思っていたのだが、実際現地で氷が有るか観察すると暖かかった去年よりも氷が無い...。前の週に行った阿蘇のように冷え込んではいるが水量が少なくて氷が張らないようだ。

山肌を観察して神楽ルンゼは諦める。アルファルンゼ辺りに氷が有りそうだと思い、とりあえず見に行く事に、多大なアプローチへの労力をかけて進むが全く氷が無い...。

諦めムードがただよってくる。

しかしシロクマ改さんが、

後ろを見ろ!!

鉾岳の大滝がバチバチ凍ってる!!

と叫び、慌てて振り返ると目を疑う光景が!

鉾岳のスラブに掛かるドデカイ氷瀑が!!

九州にこんな氷瀑があるなんて!

鉾岳の大滝が凍る事もあると噂では聞いていたが、こんなにしっかり凍るシロモノとは思っていなかった。

とりあえず、だき山でアイスの可能性はなさそうだ。向かいに見えるあの氷をたとえ登れなくても下から拝んでみたい!

急いで山を下り、向かいの山まで向かう事に。

だき山下降開始11:30

13:30鉾岳大滝手前に到着。予想よりずっとしっかりとした氷だった。これは登れるのではと欲が湧いてくる。しかし基部まで行ってみると水がシャーシャー流れていた...。

気温も上がり天気の良い南面の氷、融解が早いのだろう。

木下さんが右側の岩を回り込み支点を発見。

トップロープで試登する事にした。

詳細には判らないが、大滝右ルートの支点ではないだろうか?

試登してみると上まで登れるのではとか考えてしまうが、水がシャーシャー流れる氷をリードする気に全くなれず、それぞれ試登した後撤収した。これが正解だった。

ラッペルしてロープを回収して登山道に戻ったその時、氷が地響きのような轟音を立てて崩壊...。正直間一髪だった。

つい2-3分前にラッペルしてロープ回収していた場所に青氷のブロックが無数に落ちていった。

ラッペルに少しでも手間取っていたら、色気を出して上の氷にも取り付いていたら、ラッペルした後に速やかにフォールラインから離れていなかったら、間違いなく死んでいた。

ドデカイブロック。手前にあるブロック(20-30Lザック位?)より大物の青氷(60-70Lザック位?)がゴロゴロある。

この鉾岳大滝は南面に有り、普段は水量がそこそこ有る為、普通の寒気ではまず凍らないのだろう。今年のように他の滝に氷が無いくらい水量が少なく、何年かに一度と言われる大寒波が来た時しか登れる位の厚さに氷結しないのではないだろうか?(登れない程度の氷結は大きめの寒気が入れば割と有るのかもしれない。)

そしてこの氷は、南面のスラブにあるので日が差したら一気に温まりガサッと崩壊する。

もしこの氷をリードするとしたら水量の少ない年の大寒波の気温の底日に、日の出前から取り付き、日が差して氷の融解が始まる前に速攻で登り切るしかない。

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