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2018/10/14 田川ルート

メンバー シロクマ改、石橋、荒木、梅本

エリア 八女市日向神ダム

淀みない青色をぶちまけたような空は、日の陰りなど微塵もありません。

天にまします我らの父が与えたもうたベストコンディションです。

福岡県八女市日向神ダムの駐車場から見据える正面壁。

その中にひかれたラインの一つに田川ルートがあります。

全4Pのこのルートをカムエイドで登ろうではないか!

そんな勢いに身を任せ人生初の人工登攀をすることと相成りました。

取りつきに到着するや石橋氏&荒木氏はフリーでサクサクと登ってしまい、

彼らのお尻に追いすがるようにアブミに足をかけます。

ハンガー、ハンガー、リングボルト、錆びたリングボルト…。

あれ?エイドクライミングってぜんぜん楽できない!?

慣れないアブミに翻弄され、腕に乳酸が蓄積していくのを感じます。

人工ルートだけあってボルトの位置が近いのがせめてもの慰めだと言い聞かせ1p目終了。

2p目からはいよいよキャメロットの出番です。

当初、プロテクションに自信が無い私はシロクマ氏にトップをお任せする予定でしたが、いつの間にかリード用にカムを渡されているのでした。

意外なことに普段は主張の激しい恐怖心も今日は心の奥底で静かに身を潜めています。

やさしくカムをセットし、ゆっくりアブミに体を預けます。

そして出来るだけ遠くに次のカムを…。

おぉ、愛しのキャメロット…。落ちる時は一緒だよ。

そうささやくと気をよくしたのかキレイにカムが決まります。

3p目。意外と悪い。

ボロボロの土がまとわりつくような印象です。

これまでのピッチは快適だったろ?

田川ルートにそう問いかけられているかのようです。

もっと優しくしてよ!と思いながらも何故かニヤけてしまいます。

最終ピッチ。

ハングが行く手を阻むかのように、威圧してくるこのピッチをシロクマ氏がリード。

シロクマ氏のハスハスという息遣いが聞こえてきて、ビレイにも気合が入ります。

しかし、普通に抜けるシロクマ氏。

なんだかんだ、フォールする姿を見た記憶がありません。

その姿を見ていると何処からとも無く、案外いけるんじゃね?という気持ちが湧き出てきます。

もちろんそんな事はありません。

テンションかけまくりでフォローを何とか勤めることとなりました。

修行が肝心です…。

しかし、今回の山行で親愛なるキャメロットとの心の距離は少しだけ縮まったのでした

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