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日向神タワーで風に吹かれて

4月18日                             メンバー 木下 山本

 2年ほど前、クライマーが蜂の大群に襲われあわや死亡事故だったという話になかなか手を出せずにいた日向神タワーへ。花立岩の対岸にあるらしいが、道からは全くその姿を見ることができず、一時間ほどブッシュをさまよった末に、ようやくアプローチを発見する。そこからは豊富なテープと丁寧に張り巡らされたFixに助けられ、苦も無く取り付きへたどり着く。ブッシュを抜けると突然現れる日向神タワーは、想像よりもずっと尖っており、流れる雲を左右に分け颯爽と屹立するその姿に「福岡にこんなに格好の良い岩があったんだ」と素直に驚く。取りあえず第一ルート(3P、5.10c)を登り同ルート下降。

第一ルート2P目

続いて第2ルート(4p、5.11a)へ。なけなしの根性を総動員して1p目(5.11a)をリードするが案ずるよりは何とかで、特に問題もなくオンサイト。続く2P目(5.8)まで繋いでビレイ解除。

第2ルート1p目

 続く3,4P(5.10b,c)も繋いで結局2pで終了。後半のほうが難しく感じた。終了点は第1と同じで、見下ろすと新緑が涼しい風に揺れている。今にも緑が香ってきそうな風に吹かれ、深々と呼吸する。この岩場は取り付く人が少ないのか、未だ手垢に汚れてない新鮮な感じがいい。名残を惜しみつつ、同ルートを下降する。

使用ギア ヌンチャク10、スリング類数本。カム、ナッツ類は不要。

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