2018 9月ヨセミテ(後編)
- Admin
- 2019年1月7日
- 読了時間: 3分
エリア アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ヨセミテ国立公園
メンバー シロクマ改、宮元、Y
〈ヨセミテ後編〉
ワシントンコラム「サウスフェース」

ヨセミテに来て残り数日…。
ノーズには敗退したものの我々はビックウォールをやりに来たのでは無いだろうか?次に繋げるためには何をするべきだろうか?そのように考えるようになった。
そして涼しい快適なトゥオラミ・メドウズから酷暑のヨセミテ・バレーに戻ることを決めた。
目標はワシントンコラム「サウスフェース」ビックウォールの入門ルートとされている。
通常1ビバークで登られることが多いルートのようだが、ノーズの熱中症があったため少しでもリスクを回避しようと、ビバークせずに初日3Pフィックス、翌日トップアウトを狙うプランだった。
9月11日
取り付き偵察に向かう。意外と基部へ至る道への分岐が解りにくく、偵察をして正解だった。道はしっかりしていた。

9月12日
3目までフィックス。
前に2パーティー居て速度も遅くとにかく待ちの1日だった。待ちがなければ昼には降りて来て居たペースだが、3Pフィックスするのに1日かかってしまった。
ディナーレッジにはなんと快適な椅子が設置してあった!


9月13日
夜明けとともにフィックスを登り。ディナーレッジへ。


核心の4P目「コアルーフ」からスタート
ルーフ越えのボルトラダーは快適だった。その後のクラックが同じサイズが続くのでカムを間引きながらのC1が続く。
しかし数日前まで灼熱で干からびて居たのに、この日は風も強く震えるほど寒かった...。


予想外に悪かった5P目スカイフックで1ポイント抜ける
6P目はビックウォールやってるんだな!って実感するような高度感のあるエイドピッチだった。しかし時間を使いすぎてしまう。このままのペースだと日没までのトップアウトは若干厳しい…。非常に残念だが撤収を決断。やはり1ビバークで来るべきだった。入門でもビックウォール、我々の力量では1日では厳しい。

撤収も強風のためロープが真横に流され厳しかった。他のパーティー達は上に登らず「コアルーフ」で帰っていく。皆上まで行ったら降りるのが面倒だと知っていたのだろうか。
結局サウスフェースも完登ならず、残念な結果となった。力量的には十分に登れるルートだと感じただけに残念。敗退要因は戦略ミスだ。こんなに涼しく(寒く?)なるなんて想定外だった。これならコアルーフ+1Pフィックスして1ビバーク、トップアウトの行程で臨めただろう。
しかしこの気候を読むのもビックウォールを登る鍵なのでは無いだろうか?
翌日14日からEl Capitanでは一斉にクライマーが岩に取り付き出した。我々は1週間早すぎたんだ。
9月14日
前日は遅くBCに帰ったのでゆっくり起床し、初めてヨセミテ観光を行なった。
美しい雄大な景色。


9月15日〜16日
色々事件が起こったのだが無事(奇跡的に?)帰国。
飛行機の搭乗までが、どのエイドピッチよりもスリリングであった。
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