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恋ノ岐川遡行

新潟県 奥只見 恋ノ岐川

2021.8/7~8/8

参加者 吉本、シロクマ改


08/07☀️

09:40恋ノ岐橋

16:40ビバークサイト1,070m


08/08⛅️☔️

06:00発

11:15オホコ沢出合

14:00源頭

15:00下台倉山

16:45下山


プロローグ

何故にと問われ故にと答える。

禅業にも似た問答を無限に繰り返し

今も続けている。

G.マロリーはそこにエベレストが

あるからと答えた。

何故恋ノ岐川に?

そこに美があるからと答えるだろう。

否、そこには美しかないと言って

決して過言ではない。

入渓すれば豊かな名水が滔々と流れ、

淵が、滑が、瀞が、釜が、滝が、そして源頭が

ことごとく美しい。

何処をどのように切り取っても

美しいのだ。

もし、この瞬間、僕が

ミスインターナショナル渓谷コンテストの

審査員であるならば、グランプリに投じる事、

間違いなし。

岩魚に転生したならば、ここで暮らしたい。

今回縁あって、恋ノ岐川を遡行してみた。


DAY1

名古屋駅でシロクマ氏をピックアップし

中央道を扇沢に向け走らせること4時間。

3時半に到着し仮眠をとる前に天気予報を

確認すれば、なんと台風は直撃2連発。

希望的観測は悉く打ち砕かれ、転戦を余儀なくされる。

影響を最小限に抑えるなら、北へ逃避行するしかない。

ならば、只見川水系恋ノ岐川しかない!と、

居眠りしながら車を走らせることさらに5時間半。

橋の袂に車をデポし、準備整え、いざ入渓。

天気はピーカン、水は越後の百名水。いきなり連瀑や

ナメが連続し、水量少な目、水温高め、テンションは上がる。

我々を熱烈歓迎してくれたのは、美渓だけでなく、

アブの大群も、ファンクラブを結成し、真っ黒な蟲集りと

なり、ラブコールを送ってくる。シロクマ氏は、尋常で

ない量のコアなファン御一行様を引き連れ沢を進む。

アブワクチンを大量接種した我々の腕は、丸太のように

腫れ上がり、超人ハルクのようになってしまった。

アブを避け、釜に飛び込めば、上がった瞬間、ファンの数が

倍増する始末。めげずに、流芯を遡行する。

滝はすべてノーザイルで登れる。

そして何処までも美しい渓相だ。

とにかくゆっくり、テンカラ竿を振りながら進むが、

魚影は少ない。

結局二股までもいかず、1070m付近でビバーク。

釣果ゼロの寂しい焚火宴会となる。


DAY2

朝、すでに雨がパラつく中、ゆっくり遡行開始。

だんだん魚影が濃くなってきた。今日も竿を振りながら

進む。途中、大きい滝は右岸から高巻く。

淵でやっと岩魚がヒット。天気の悪化が思いの外早く、

今日中に下山することになったので、即刺身にして、

源流居酒屋で乾杯する。雨が本降りになりつつあり、

オホコ沢から、稜線にエスケープする。高巻きは一か所。

ダンラインが張ってある。オホコ沢の源頭は、鹿や鶯の

憩いの場。シシ神が出てきそうな景観に息を呑む。

藪漕ぎも一切ない。素敵な沢に感動。

詰め上げると稜線上のテントサイトに出た。

ここからは、台倉山を越え、鷹の巣に向け、800m

ひたすら下降。土砂降りの中ようやく下山したパーキングで、

奇跡のヒッチハイク成功。異臭を放ち、ずぶ濡れの怪しい

中年オヤジをよくぞ載せて下さり、感謝の念に堪えません。

この御恩は忘れません。ありがとうございました。

車を回収し、薬師の湯で一風呂浴びる。


よく日、馬場島の慰霊碑をお参りし、帰名。


エピローグ

今回、台風の影響で当初予定していた

上ノ廊下ツアーは中止となったが、

シロクマさん、来年エージェントリトライしましょう!

遠方からの遠征ありがとうございました。

恋ノ岐川、とても素敵な沢でした。

恋多き貴方も、恋に破れた貴方も、

片想いの切ない恋に枕を濡らす貴方も、

瞬きするのが憚られる程の魅惑の沢に

入渓し、ひたひたと遡行しているうちに、

気付けば、恋に墜ちているのだ。

恋ノ岐川をプロモーションするなら

間違いなく松たか子に依頼する。

『美しいから行ってみて欲しいのだよ〜』




※ブログUPを委託されたものの写真の順序がわからず以下の写真の順番は行程順ではありません。by Y














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